長寿の秘訣はカルシウムにあった

いわゆる長寿村と言われている土地で暮らす人々が飲んでいる水の水質調査をしたという記録があります。
具体的に名前を挙げれば、ヒマラヤ山麓ネパールの高原に住むフンザ族の人々、南米の奥深い高原地帯に住むビルカバンバの人たちである。
この地域には、100歳を超える長寿者も多いが、彼らは自分たちの長生きの原因が飲み水にある事を知っていた。

標高2000メートル以上の山から流れてくる谷川の水には、カルシウムのほか、鉄、銅、フッ素など、多種類のミネラルが含まれていることがわかった。
飲料水と長寿との関係については、すでに十数年前から指摘されていいて、飲料水が硬水であれば、脳卒中や心臓病の死亡率が低くなることが明らかにされている。
硬水がなぜ体にいいのか、その答えは次のように説明されている。
体内のカルシウムは、骨や歯に99パーセント、残りの1パーセントの内の99.9パーセントが血液や体液に、0.1パーセントが細胞内に存在している。
なかでも血液中のカルシウムは人が生命活動を営むうえで最も主要な役割を担うため、その量は厳密に管理されている。

そこで体内のカルシウムが不足すると、からだは最優先で血液中のカルシウムを一定に保とうとして、副甲状腺ホルモンを出しはじめる。
副甲状腺はからだを構成している骨や歯からカルシウムを血液中に溶出させるのである。
つまり、副甲状腺ホルモンの放出は、カルシウムの補給を求めるSOS信号なのである。

SOS信号が先せられると、骨や歯に含まれているカルシウムがどんどん血液中にとけだして不足分を補うが、血液中のカルシウム量が、やがて十分量に達すれば、SOS信号は自動的に止まるはずである。
ところが、これがうまく止まらないことがある。
そうなると、骨のなかのカルシウムは必要量をはるかに起えて血液中にとけだしてしまう。
その結果、今度は骨のなかのカルシウムが不足してしまうから、骨がもろくなり骨折しやすくなる。

また、血液中に多量に溶出したカルシウムは血管壁に付着する。
すると、血管壁の弾力がなくなるので、動脈硬化を起こしたり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなるというわけだ。

カルシウムを多く合んだ飲料水を絶えず飲んでいると、血液中のカルシウムは適量を保てるので、副甲状腺はSOS信号のホルモンをだす必要がない。
したがって、過剰のカルシウムが血管壁につくことはなく、動脈硬化を防ぐことができる。
そのため心筋梗塞や脳卒中を起こす危険性も減ることになる。

そのほか、カルシウムは腸の蠕動運動を活発化して便秘を防ぎ、皮膚や粘膜を強めて、皮膚炎や蕁麻疹が起こらないようにしている。
また、迷走神経の末梢に直接働いて鎮静作用を促したりするなど、人体に有益な、さまざまな働きをしていることが知られている。
日本の飲料水の大半は軟水であるから、私たちは自ら進んで、カルシウムを多く含む水を飲むように心がける必要がある。

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