牛乳は水代わりにはならない

水のありがたさ、大切さを子供たちが実感する機会が少ない原因のひとつに、子供が普段、ウォーターサーバーの水の代わりに他のモノを飲むことが多い、という現状がある。
その一つが、牛乳である。
牛乳には「カルシウムを補給する」「背が高くなる」などの効用があると信じられており、成長期には子供が健康の為に、牛乳を一日に1リットル以上も飲むと言った話も聞きます。
しかし、牛乳は本当に「体にいい」飲み物なのでしょうか。

牛乳は本来、人間の飲料ではない。
牛乳は「牛の母乳」であり子牛の成長のための飲み物である。
その成分も効用も、子牛の体にベストに働くように出来ている。
野生動物は、離乳期以降、別の動物の乳を飲むことは無い。
それが自然なことなのです。
別の動物の乳を飲んでいるのは人間だけだということです。

牛と人間では、成長のサイクルが違う。
人間は体を作り上げて成長が終了するまでに、およそ20年かかるのに比べて、牛は1~2年で大人になる。
牛乳は、その早い成長サイクルに合わせた飲み物になっている。
早く成長させるために、牛乳は母乳の4倍ものカルシウム、6倍ものリンを含んでいる。
この成分は、人間の体にはあきらかに過剰である。

不必要なまでに多い栄養成分を大量に摂っていると、肝臓や腎臓など、消化器官の仕事は増える。
その結果臓器は疲弊し、機能が弱まってしまう。

また、牛は人間と比べて、体温が2~3度低い。
人間より低体温の動物の乳を飲み続けていると、体を冷やすもとになってしまう。
東洋医学では、食品を「寒=体を冷やす食べ物」「温=体を温める食べ物」「平=寒と温の中間」に分類して考える。
この中で、牛乳は「寒」の飲み物に分類されている。

問題はそれだけではない。
牛乳に含まれるたんぱく質は、体内で免疫系の刺激剤となり、アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)になる傾向がある。
体内で代謝されるうちに、アレルギーや自己免疫疾患のリスクが高まってしまうのである。

牛乳のたんぱく質は通常、体内に入ると胃腸の中にある酵素によって分解される。
まずアミノ酸の結合体であるポリペプチドとなり、さらにアミノ酸になって吸収されるが、体質によっては、アミノ酸になる前に吸収され、腸管を通り抜けて血液に出てしまうことがある。
とくに腸管がまだ発達していない子供には、この傾向が強い。

本来は牛の体液であり、人間にとっては「異物」である牛乳のたんぱく質が血液中に入った場合、免疫系はこれを排除しようと動き出す。
これがアレルギーの原因となる。
動物性たんぱく質は、摂りすぎると残留物となって窒素系の毒素となる。

免疫系が受けるダメージはさらに大きくなる。
花粉症やアトピー性皮膚炎、ぜんそくなど、アレルギー性疾患に悩む人は年々増えているが、これは日本人が牛乳を飲む生活を送るようになったためではないかという指摘もある。
実際、アレルギー性疾患の患者が牛乳や乳製品を全部やめると、それだけで症状が改善する場合が多い。

さらにもう一つ、牛乳には白内障のリスクがある。
1970年に、ヨーグルトを与えたラットがすべて白内障になったという実験結果が発表された。
乳糖が分解された後に生まれるガラクトース(脳糖)が、うまく代謝されないまま血流にのり、目の水晶体に集まって白内障を起こしてしまったのである。

そのほかにも、乳製品と白内障の因果関係を示すデータは多数ある。
インドの眼科医グループは、乳糖摂取による白内障は、人間にも起こりうるということを裏付ける調査結果を発表している。
しかし、日本ではこのデータはほとんど明らかにされないままである。

たしかに、牛乳は高栄養の食品である。
食べ物の足りない地域の子供たちの早急な栄養補給には最適といってもいい。
しかし、食べ物の行きわたった日本人にとっては、不必要かつリスクの高い飲み物なのである。

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