発がん性物質を発生させない浄水について

水道水に対して危険を感じ、ウォーターサーバーなどから飲料水を飲んでいる人が増えていることに対し、行政もただ手をこまねいているわけではありません。
有害物質の中で、特に憂慮されているトリハロメタンに対して、政府も対策に乗り出しています。
つまり、塩素処理による浄水の抜本的な見直しです。

ヨーロッパではすでに塩素を主な消毒剤として利用することを止めています。
その代わりに、オゾン処理による浄水が行われていて、塩素も注入することはするが、最後の過程で一度使うだけに留めている。
日本でもこの方法を取り入れた「高度浄水処理」を始めていて、すでに東京都のほぼ全域の水道水は高度浄水処理によって供給されている。
東京の水がウォーターサーバー程ではないにしろ、美味しくになってきたと言われるのはこのためである。

とはいえ、この方法を導入していない浄水場の方がまだまだ多いので、今後の普及が待たれるところです。

高度浄水処理は、通常の浄水処理に加えて、新たに3つの工程を経る精密なものである。
まず、原水に生物処理をします。
これは微生物による水の浄化作用を利用したもので、処理方法がいくつかあるが、主に利用されているのは「浸漬濾床法」で、生物が付着しやすい濾材を水中につけて、表面に生物の膜を形成させ、原水を接触させる方法です。
原水を何回も循環させ、微生物に汚染物質を食べさせ、分解させることで、有機物、アンモニア性窒素、マンガンの除去ができます。

沈殿と濾過が済んだら「オゾン処理」です。
空気中の酸素から作ったオゾン(O3)が、強い酸化力・殺菌力でカビ臭の除去、マンガンの酸化、消毒を行う。

さらにその後に行うのが「粒状活性炭処理」です。
粒状活性炭には、ごく小さな穴が無数に空いており、水中に溶けている有機物、臭気の元、そしてトリハロメタンなどをこの穴に吸着させる。

これらの工程により、トリハロメタンの含有量は激減し、合成洗剤の成分も80%まで除去できるようになったそうです。
この方法が全国でとられるようになれば、トリハロメタンを水道水から追放することも可能と言えるでしょう。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ