脱水症状の時に水を飲むのは×

喉が乾いたらウォーターサーバーから水を飲む。
これはごく自然な事ですが、極めて乾いたとき、つまり脱水の時には、必ずしもいい方法とは言えません。

脱水と水について調べた有名な実験がある。
砂漠で、数人の被験者に脱水が起こるまで歩いてもらい、その後、水を飲ませる。
被験者たちはある程度までは水を飲めますが、途中から飲めなくなります。
真水では、脱水の回復が上手く出来ないのである。

その理由は長い間不明でしたが、京都府立医科大学の森本武利名誉教授の実験によって解明された。
まず、ネズミを脱水状態に陥らせる。
その後、蒸留水を与えると、途中で飲むのを止め、脱水回復率は50%にとどまった。
ここまでは、砂漠の実験と同じである。
しかし、同じネズミに血液と同じ濃度の電解質を含む水を与えたところ、脱水は完全に回復した。
このことは何を意味するのだろうか?

真水を飲むと、摂取した水分によって血液の浸透圧が下がる。
すると、細胞の内外の浸透圧に差が生じ、細胞の機能に障害を与える可能性が出てくる。
そのため、浸透圧が一定のラインに達すると、先ほどまで渇きのサインを送っていた「浸透圧リセプター」は「もう飲むな」と指令を出す。

汗をかくときに出ていくのは水だけではない。
汗と一緒に、体内のナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどの電解質も出ていってしまう。
さらに組織間液も出ていってしまいます。
これを希釈性脱水と言う。

この状態になった時、細胞内液の回復をスムーズに進めるには、ウォーターサーバーの水よりも、電解質を含む水の方が効果が高いのである。

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