硬水・軟水別によるお国柄

世界各地の水を飲み歩き、それぞれの水事情を調べてみると、近年、改めて感じるのが、「水はその国の文化をつくる」ということである。
硬水の出る国には硬水の合う料理が、軟水の国には軟水に適した料理が発達した、と以前書きました。
その食文化のせいもあるのでしょうか、硬水地域と軟水地域で、人の気性にもかなりの違いが出てくるのである。

軟水地域は、まず農業国が多い。
日本も今でこそ技術立国と言われていますが、もともとは農耕によって経済と職を支えてきた国だった。
そのほか、インドネシアやフィリピンも軟水の地域が多い。
いずれも、農業の盛んな地域である。

農耕民族は、基本的におだやかで激さないものである。
争いを好まず、物静かな平和主義者が多い。
日本人を知ったばかりの西洋人は、日本人が非常に控えめで、おとなしいことに驚いたと言われている。

よく言えば協調性の高い、悪く言えば自己主張がなさすぎて何を考えているかわからない・・・
そういった日本人らしい人物像は、軟水地域の水を飲み、軟水のよく合う食べ物-出汁をとった料理、米、魚などを食べていることによって出来上がっていったのではないだろうか。

対照的なのが硬水地域である。
硬水が流れる地域は、狩猟民族の守備範囲であることが多かった。
長い歴史の中ですでに定住した暮らしに移った民族も多いが、もともとは騎馬民族であったり、狩猟民族であったりした。
彼らは概して、アクティブで精力的である。

今度は、日本人が考える西洋人のイメージを思い浮かべて欲しい。
自分の正当性を主張して頑として譲らない姿勢が良しとされる価値観。
情熱的で、恋愛などの場面では日本人など及びもつかないロマンチックなセリフがすらすら出てくる男女・・・・。

ちなみに硬水で健康・長寿を保っているビルカバンバの人たちも、なかなか血気盛んである。
なんといっても80歳を過ぎて子供を産む人が少なくないのだから、その精力たるや大したものである。
きわめて高齢の住民が、いつまでも、若者のような元気の良さで語り、笑い、ときにはケンカもしたりする。
このように硬水地域の人々は、よく言えば活動的、悪く言えば攻撃的と言える。

もちろん、それぞれの文化には個人差があって、軟水地域にも血気盛んな人がおり、硬水地域にもおとなしい人がいることは言うまでもない。

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