井戸水は古くから生活用水として、日常生活で使われています。しかし、井戸水を飲用水として使用するには水質検査や定期検査をする必要があり、衛生面に十分気を付ける必要があります。
そこで「井戸水を浄水すれば安全なのでは?」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論からいうと、一部の浄水型ウォーターサーバーであれば井戸水を浄水して飲用水として利用できます。
今回は井戸水を飲用水として利用できるおすすめのウォーターサーバーを紹介します。
そもそも井戸水ってどんな水?
浄水型ウォーターサーバーは本来、水道水を浄水しておいしい水を飲むための商品です。
そのため、浄水型サーバーで井戸水を利用できるかを理解するには、まず井戸水がどんなお水なのかを知っておく必要があります。
井戸水の特徴と注意点
井戸水の特徴は地下水を汲み上げて利用することです。地下水は雨が地面に浸透したもので、浸透する段階で土や石などによって自然にろ過されていくため、雑菌などもある程度はキレイに自然処理されます。
ただし、土壌が汚染されていると地下水も汚染されてしまう可能性があります。そのため、地下水には地表からの深さによって、浅井戸水と深井戸水の2種類に分けられます。
見分け方 | |
浅井戸水 | 水を通しにくい層より浅い、深さ10~30m程度の比較的浅い地下水 |
深井戸水 | 水を通しにくい層より深いところにある地下水 |
浅井戸水は周辺環境の影響を受けやすいため、細菌や有害物質に汚染されている可能性があるので、水質検査をせずに飲用水として利用するのは非常に危険です。
深井戸水は浅井戸水と比べると周辺環境の影響を受けにくいですが、一度汚染されると悪影響が長期間続く可能性があるので、やはり水質検査をせずに飲用するのは危険です。
これらのことから、井戸水はキレイだと過信して水質検査をせずに利用することは避けた方が賢明です。
水道水はどんなお水?
一方、浄水型サーバーで利用が推奨されている水道水はどんな水なのでしょうか?
水道水は川・池・雨などを水源としています。一部の地域では地下水を水源としていることもありますが、基本的には地表に存在する水を水源としています。
地表に存在するお水は想像の通り、キレイとは決して言えません、しかし、水道水は日常生活で幅広く使用されるため、安全性の高い水質を保つ必要があります。
そのために、浄水場でろ過を行ったり、塩素消毒をして病原菌や細菌の繁殖を防いだ上で、安全な水として家庭に供給されます。
さらに、水道水は法律によって厳しく管理されており、水道法第4条では51項目もの項目に対して水質基準を定めています。水質の安全性や衛生面は定期的に監査され、必要な対策が行われています。
つまり、水道水は基本的にはそのまま飲んでも健康上問題ないお水ということです。これらのことから井戸水と水道水を比較すると、本来は水道水の方がキレイということになります。
でも水道水ってまずいし、飲むとお腹を壊すんですけど…
水道水がまずくて不衛生な印象があるのは、家庭に供給されるまでに問題があります。水道水がまずくて不衛生になってしまうのは以下のような理由が考えられます。
- 浄水場から送られてきた貯水槽が不衛生
- 水道管が腐食や劣化しており不衛生
- 都会は水源や空気の汚染状況がひどい
このような理由から水道水をそのまま飲むことは推奨されておらず、浄水型ウォーターサーバーや浄水器を利用して飲用前に水をキレイにする必要があるというわけです。
井戸水でも利用可能な浄水型サーバーおすすめ2選
浄水型ウォーターサーバーのほとんどが井戸水の利用を禁止しています。しかし、一部の浄水型サーバーでは条件付で井戸水利用を問題ないとしているのが現状です。
ここでは、公式サイト等の情報を元に井戸水を利用しても問題ないサーバーを2社紹介します。
エブリィフレシャス
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月額料金 | 3,300円(税込) |
電気代 | 360円/月~ |
タイプ | 床置き型/卓上型 |
浄水フィルター | 不織布、活性炭、中空糸膜、ATS |
出水可能な水 | 温水・常温水・冷水 |
契約期間・解約金 | 3年未満の解約:40,000円 |
井戸水利用可否 | 水質検査に合格している井戸水であれば問題ない |
エブリィフレシャスは井戸水の利用可否関係なく、人気No.1の浄水型ウォーターサーバーで、節電機能・静音設計・常温水が飲めるなど機能面が非常に優れています。
月額料金は3,300円と平均的ですが、電気代が他機種よりも圧倒的に安いため、電気代も含めた月額料金では割安な部類となります。
そのため、非常にコスパにも優れた機種と言えるでしょう。
スタイリッシュな床置き型とコンパクトな卓上型も選べるので、設置場所に困ることもなく、文句のつけようがない浄水型サーバーです。
井戸水利用についての注意点は、水道水と比べて浄水カートリッジがつまりやすくなる可能性がある点です。あくまで、水道水を浄水するために設計された機種なのでしかたないですが、故障した際には有償修理が必要なる場合もあるので十分に注意しましょう。
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しずくりあSkitto
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月額料金 | 2,640円(税込) |
電気代 | 500円/月~ |
タイプ | 床置き型 |
浄水フィルター | 活性炭 |
出水可能な水 | 温水・冷水 |
契約期間・解約金 | 3年未満の解約:33,000円 3年以上4年未満の解約:22,000円 4年以上5年未満の解約:11,000円 |
井戸水利用可否 | 利用者が自主的に水道局の検査を受けていて、水道法の基準に適合する水質であると証明できていれば問題ない |
しずくりあSkittoは、井戸水の利用可否に関わらず、床置き型で業界最安値の浄水型ウォーターサーバーです。
月額料金2,640円は平均的な浄水型サーバーの月額料金よりも660円安いため、年間約8,000円程度もおトクに浄水型サーバーが利用できます。
それにも関わらず、節電機能・チャイルドロック・再加熱機能なども搭載されているので、機能性の面でも全く問題ありません。
まさに圧倒的なコスパを体現した浄水型ウォーターサーバーと言えるでしょう。
井戸水利用についても、水道局の水質検査を受けて水道法の基準に適合する水質であると証明されている井戸水であれば、問題なく利用できます。
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井戸水を浄水型ウォーターサーバーで使う方法
先程、井戸水を利用しても問題ない浄水型ウォーターサーバーを紹介しました。
ただし、基本的に利用するためには「水質検査を受けていること」が使用しても問題ない条件となっている場合がほとんどです。
そこで、ここでは井戸水の水質検査方法を紹介します。
水質検査業者に依頼する
井戸水の水質検査する方法でもっとも一般的な方法が、各自治体や保健所、民間企業に依頼する方法です。依頼する手順は各自治体や保健所によって異なるので、ご自身で業者に確認していただくことをおすすめします。
ただし、一概に水質検査といってもプールで使用するための水質検査もあれば、飲用水として使用するため(水道水と同基準)の水質検査など様々です。
業者によっては井戸水の水質検査を行っている場合もありますが、基本的には水道水と同基準の51項目検査となっていることが一般的です。
51項目検査の概要
51項目の水質検査にかかる費用は約5~10万円程度です。かなり細かい成分まで検査するため、1台1,000万円以上の高額な水質検査機器を使って検査している業者もあります。
51項目の検査は水道水に実施されている基準と全く同じなので、飲用水としても問題ない証明になります。
そのため、記事で紹介している浄水型ウォーターサーバーに井戸水を使用したい場合は、51項目の検査を実施してから使用するようにしましょう。
最低でも年に1回は水質検査を受ける
井戸水の水質検査は1度行ったら、一生問題ないというわけではありません。井戸水は地下水のため、周辺環境の影響で汚染されてします可能性があるからです。
そのため、最低でも年に1回は水道水と同基準の51項目検査を受けることをおすすめします。
井戸水を使うよりも水道水で浄水型サーバーを使う方がラク
ここまで浄水型ウォーターサーバーで井戸水で使用できるメーカーや方法を解説してきましたが、正直に申し上げると水道水を使用できる家庭なら水道水を使った方がラクです。
水道水であればそもそも家庭に供給される時点で水質検査の基準はクリアしているので、自分で水質検査を受ける必要がありません。
浄水型ウォーターサーバーのメーカーも基本的には水道水の使用を推奨しているため、わざわざ井戸水を浄水して飲用する必要はないと考えられます。
なんらかの事情で水道水を使用したくない場合は、当記事で紹介しているメーカーと方法を参考に浄水型サーバーを利用してみてください。